2007年04月10日
アジアのエチレン相場、下げ止まりか
東南アジアでは小幅ながら反発も
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社が入手した情報によると、下降を続けていたアジア地域におけるエチレンのスポット相場に下げどまりの兆しが見えてきた。
 
 先週末の極東の相場の中値はCFRトン当たり920ドルで、1週間前に比べるとさらに10ドル下がって10週間連続の下降となっているが、下げ幅はこの2ヶ月で最も小さくなっている。しかも東南アジア地域の商談の中には小幅ながらも反発も見られるという。同地域の先週の中値は同990ドルとなっている。

 今後については、いまのところ各商社とも予想が極めて困難としている。しかし、原料ナフサ価格が高騰していてエチレンのスポット相場がこれ以上下がるとサプライヤー各社とも採算を大幅に割り込むことになるので、上げ機運が強まると見る向きも出ている。