2007年04月12日
ボトル用PET樹脂の需要、07年も伸び悩み
製品の薄肉化の進展で前年比1%増の見込み
【カテゴリー】:行政/団体(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:PETボトル協議会

 PETボトル協議会はこのほど、ボトル用PET樹脂の06年の需要実績と07年の需要予測をまとめた。それによると、06年の実績は前年比101.2%の577,482トン、07年の予測は同101.0%の583,026トンとなっている。06年の伸び率は、過去最低となっている02年の0.7%に次ぐ低い率であり、続く07年の予想はその06年をさらに下回る伸びにとどまるという慎重な見方となっている。

 同ボトル関係者によると、06年の実績が1.2%増にとどまった大きな要因の一つは、飲料メーカーなど需要家の要求によって製品の薄肉化が進んだことにあるようだ。業界全体で3%前後の薄肉化が図られたと推定されている。もう一つの要因としては、洗剤・シャンプー用のボトルに端的に現われているようにPE製詰め替え容器への切り替えが急速に進展したことが挙げられる。

 同協議会では、これらの要因のうち製品の薄肉化は07年も継続が必至と判断、このためボトルの本数ベースの出荷は着実な伸びを遂げるものの樹脂の需要は引き続き伸び悩むと予想している。

 同協議会がまとめたボトル用PET樹脂の06年の需要実績と07年の予測は別表の通り。うち「指定表示製品」は水洗浄が可能なリサイクル対象品を指す。

【関連ファイル】
ボトル用PET樹脂の06年の需要実績と07年予測
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1176346313.xls