| 2007年04月20日 |
| 住友化学のEPPEの市場開拓が順調に進展 |
| 今年度の販売目標は前年度7割増の5万トン |
| 【カテゴリー】:新製品/新技術(原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学によると、同社が開発したEPPE(EasyProcessingPE)2品種の市場開拓は狙い通り順調に進んでおり、このため06年度(06年4月から07年3月まで)における総販売数量は約3万トンになったという。前年度の実績をおよそ2万トン上回ったことになる。 同社では、今年度はさらに加速をつけて総販売量を5万トンに拡大したい考え。うち半分は海外で消化したい意向である。 同社が企業化しているEPPEは、独自のメタロセン触媒技術と新たな重合技術の組み合わせによって製造される高付加価値型ポリエチレン。品種は2種で、一つは高強度、易加工性、クリーン性(酸化防止剤の添加なし)等が大きな特徴といえる「エクセレンGMH」。もう一つは高速加工性や強度が大きなセールスポイントとされる「スミカセンEP」。 うち「エクセレンGMH」はIT部品用フィルム、農PO、果実包装用ネット、シューズソール、多層重包装袋など向けに、また「スミカセンEP」はC4L-LDPEの改質材向けや自動車ならびに家電製品のチューブ・ホース向けなどを中心に新しい市場の開拓が進んでいる。 加えて今年度は、スクイズボトルや押出発泡などの分野でも独自の新しいマーケットを切り開いていける見通しにあるとしている。 現在は千葉工場内の年産10万トン能力の気相法L-LDPE設備で生産しているが、08年末にはサウジ・ラビーグに年産25万トンプラントを建設して全世界的なスケールで普及を図っていく構え。 |