| 2007年04月23日 |
| 太湖のぞむ蘇州・呉中市が投資セミナー |
| 都市経済発展のモデル 日系250社進出 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
江蘇、浙江両省と上海に接し、太湖をのぞむ蘇州市呉中区が20日、東京のホテルハイアットで投資セミナーを開き、日本企業に参加を呼びかけた。金海龍・区委員会書記ら幹部多数が出席、向こう3−5年間の区発展計画、住みやすさ、観光、優れた行政サービスを強調した。 上海浦東国際空港から140キロ、虹橋空港から53キロ、上海港まで90キロ、蘇州港まで70キロの距離で、太湖(1,400平方キロ、琵琶湖の3.5倍)の5分の3を持つ。交通の便が極めてよく、河東ハイテク工業園区,東呉工業園区、旺山ハイテク工業園区が蘇州市南部にある。 これらは東に中国・シンガポール工業園区、昆山経済開発区、西に蘇州ハイテク開発区(新区)など先進的な産業集約地が繋がり、経済活動に有利。給水(1日50万トン)、電力(16億ボルトアンペア)、天然ガス供給、電子ビジネスなどのインフラも整っている。 この開発区には内外企業約2,100社が立地し、うち外資系は470社余、日系は250社に及ぶ。米国、日本、オランダ、ドイツ、シンガポール、韓国、カナダ、台湾、香港など18カ国・地域からの投資がみられる。 日系企業では日立製作所、三洋電機、小松精練、CIMEO,旭化成、東レ、ワールド、中央可鍛工業などがすでに合わせて14億ドル(登録資金6.8億ドル)を投資した。日系は電子部品、家電、自動車パーツ、プラント、織物生地で優勢を誇っている。 産業はIT、新型建築材料、精密化学、生物医薬、繊維・衣料など。総面積3平方キロの呉中・輸出加工区の第1期(1・4平方キロ)の建設が近く始められ、ハイテク産業開発区として呉中科学技術シティ(3平方キロ)も2年以内に建設する予定。 今後はIT、バイオ製薬、新素材、ファインケミカルなどのハイテク産業を重点的に発展させる方針。また、太湖風光、2500年の呉の文化、数多くの観光資源などの観光サービス、都市インフラの拡充、不動産.金融.物流.商業.レストランなどのサービス業の強化を図る。 呉中区の面積は750平方キロ、戸籍人口55万人、常駐100万人、蘇州市全体では600万人。経済力は深せん、広州並みという。上海—南京、北京—上海、蘇州−嘉興—杭州—寧波、蘇州—上海などの高速道路や上海—南京鉄道があり、北京と杭州間の大運河も区内を横断している。 区には蘇州大文正学院、東呉外国語学院の大学があるほか上海交通大、南京大、東南大など有名大と友好、協力関係を結び人材を確保している。給与水準は一般職月750元、現場管理職1,000−1,500元、技術者1,500−2,500元ていど。 問い合わせは国際貿易促進協会(Tel:03−3506−8282) |