2007年04月24日
デグサ・2006年度業績好調、事業売却が寄与
【カテゴリー】:海外(人事/決算)
【関連企業・団体】:デグサ

 デグサジャパンは24日、「売上高は前年比12%増、利益も大幅に増加した」とするドイツ本社の2006年度業績を発表した。

 売上高は、前年度比12%増の109億ユーロ(2005年度:98億ユーロ)。このうち、販売価格の上昇と販売量の増加によるものが各5%、残りの2%は連結範囲の変更によるとしている。

 EBIT(金利・税引前利益)は19%増加し、8億7,900万ユーロ(2005年度: 7億3,700万ユーロ)に達した。販売価格の上昇と販売量の増加、設備稼働率の改善、コスト削減効果が大きいとしている。

 グループの純利益は、建設化学・食品原材料事業の売却に関連する利益増により、18億3,300万ユーロに成長した。05年はファインケミカル事業の減損費により、2億9,000万ユーロの損失となっていた。グループの少数株主持分控除後の純利益は、前年の4億9100万ユーロの損益に対し、13億8,800万ユーロと大幅な伸びを記録した。

 ROCE(使用総資本利益率)も11.1%(05年度:8.6%)と堅調な伸びを示し、9%であるデグサの資本コストを上回る収益を達成した。グループの株主資本比率は2006年度末で33.7%(05年:31.0%)と大幅増加した。

 同社のクラウス・エンゲル会長は「2006年度はデグサにとって大きな成功の年だった。需要の拡大により、すべての地域において事業を拡張することができた。年内に販売価格を引き上げたため、原料費急騰による損失を取り戻すことができた」。また07年度の展望については「売上高は前年比で若干増加し、EBITもわずかに上向くだろう。高騰する原材料費をこれまで以上に価格に反映することができればと考えている」と語った。

【デグサ グループ 主要財務データ】単位:百万ユーロ、前年度比%
◇売上高   10,919(12)
◇EBIT    879(19)
◇税引前利益 1,833(ー)
◇少数株主持分控除後純利益 1,388(ー)

ニュースリリース参照
http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file1_1177382566.doc