| 2007年04月26日 |
| 上海から1時間の江蘇・呉江市がさらに企業誘致 |
| 科技モデルパーク強化 江南水郷で文化遺産 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
江蘇省の最南端、太湖の東側にあり、伝統のシルク、新興工業都市として知られる呉江市が、日本企業の積極誘致に乗り出した。徐明・市長を団長に大勢の訪日団が来日、24日、東京で投資説明会を行い、投資参加を呼びかけた。 東の上海,西の太湖、南の杭州、北の蘇州に囲まれて立地する呉江市。長江デルタの中心でもあり、恵まれた地域優位性、整備された産業チェーン、市政府が支援する低コストの企業運営と投資環境の調和がとれている。 1993年に江蘇省から認可された呉江経済開発区を中心にケーブルと光ケーブル(全国生産の4分の1)、IT、電子情報などの産業が発達した。引き続き精密機械産業などが伸びている。 同開発区は03年11月に国家級レベルの開発区となった。計画面積80平方キロ、このうち約30平方キロが開発済み。 進出企業は約600社、台湾企業が85%を占めているほか、日系が7%。米、独、仏、韓国、シンガポール、香港系も立地、外資の振り込み資本が16億ドル(登録資本30億ドル)となっている。総投資額40億ドル、貿易額112億ドル。 日系では日立、NEC−トーキン、フジクラ、ミツミ電機、SKD、昭陽電子などが進出している。 同区は国家・省クラスの電子産業基地、国家ディスプレイ部品産業パークといわれている。また同区で06年12月から呉江輸出加工区(計画面積3平方キロ)が運営を開始した。付加税(増値税)、消費税、輸出関税などをゼロとし、優遇制度をとっている。 ほかに上海に接して虹橋空港から50キロ、1時間の地に05年江蘇省呉江汾湖経済開発区をスタートさせた。計画面積258平方キロ、工業面積50.8平方キロ、第1期開発10平方キロで国内2,500社がすでに16億ドルを投資している。 98年に設立された南地区の盛沢紡績科学技術模範パークは面積50平方キロ、400社が参加し、300億元を投入している。シルク製品の売上は中国トップ。市の面積は1,176平方キロ、人口130万人(戸籍人口78万人)、一人当たりGDP4,000ドル。 このほか市内に日本工業団地(5平方キロ)、自動車部品工業団地、金型工業団地,科技創業園などがある。日本語学校やカナダとの協力校もある。市の電力、給水、天然ガスなどのインフラは十分にあるとしている。 市には2000年に世界文化遺産に登録された「同里退思園」をはじめ,数多くの江南の代表的な庭園(南国茶屋、三橋、静思園など)、寺院(松陵園通寺、羅星洲観音寺、平望小九華寺、慈雲禅寺など)がある。同里は中国の10大歴史文化有名鎮の1つだ。 問い合わせは呉江市駐日本連絡事務所(Tel:043−298−1180、FAX043−298−1020) |