2007年05月07日
ポリオレフィンフィルムの出荷、依然不振
3月も前年同月を10.2%下回る
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合が集計したところによると、同組合加盟のポリオレフィンフィルムメーカーの3月におけるインフレーションフィルムの出荷数量は61,515トンとなった。前年同月の実績を10.2%下回っている。
 
 これで同フィルムの月間出荷数量は6ヵ月連続の前年同月割れとなった。うち、LDPEフィルム(L-LDPEフィルムを含む)は39,718トンで同10.5%減、HDPEフィルムは20,304トンで同9.2%減、IPPは1,493トンで同13.0%減となっている。LDPEフィルムとIPPはともに6ヵ月連続の、またHDPEフィルムは7ヵ月連続の前年同月割れとなった。
 
 3品種とも、需要家各社のニーズの高まりによる製品の薄肉化の進展が大きく影響していると見られる。また、HDPEの縮小には大手スーパーによるレジ袋の使用自粛の動きも少なからず影響していると見られる。
 
 この結果、同フィルム全体の1〜3月期の総出荷量は169,738トンとなった。前年同期を10.8%下回っている。うちLDPEフィルムは110,663トンで同10.6%減、HDPEフィルムは54,912トンで同11.2%減、IPPは4,163トンで同9.8%減となっている。
 同フィルム業界は、出荷の減少が続く中で原料樹脂メーカーからキログラム15円がらみの値上げ通告を受けて一段と厳しい局面に立たされている。