2007年05月10日
新疆ウイグル・独山子のエチレン100万トン、来年11月に完成
石油精製は年内スタート、西部大開発のシンボル
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国西部大開発のシンボルである新疆ウイグル地区の独山子石油化学計画が順調に進んでいる。同計画は中国石油化工系の独山子石化が石油精製・石油化学一体化プロジェクトとして取り組んでいるもので、石油精製1,000万トン設備を今年10月、エチレン100万トンを来年11月に完成させる。

 この計画は中国がカザフスタンをはじめ中央アジア諸国とエネルギー協力を進める上で重要な役割を果たすもので、総投資額300億元、年間売り上げ400億元を目指す。工事は製油、化学、公共の3部門に分けて行われている。

 このうち石油精製はすでに設備の建設が行われ、化学部門も土木・建築の3分の1の工事が終わっているという。今年年末に公共施設が完成する予定。すでに90億元の工事を終了、今年中に115億元の投資を消化する。

 中国のエチレン年産100トン規模以上の大型化計画では、独山子がトップを切る見通しである。