2007年05月15日
PXのコントラクト価格、5月は前月の65ドル高に
新日石が大手需要家と合意と発表
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:新日本石油

 新日本石油は、このほど大手需要家との間でPX(パラキシレン)の5月のコントラクト価格を4月比トン当たり65ドル引き上げることで合意したと14日発表した。
 
 同社では、これに伴って5月の価格がいくらになったかは明らかにしていない。しかし国内の大手需要家の中には、平均価格が同1,165ドルになったと述べるところが多い。3ヵ月連続の値上げであり、今年に入ってからのボトムの2月に比べると同135ドル上がったことになる。
 
 同社では、5月の値上げを実現できた背景については、中国をはじめとしたアジア地域におけるポリエステル繊維の需要の拡大、同地域のPX装置の定修の集中、米国からアジア地域へのPXの流入量の減少等によってPXの需給が一段と引き締まってきたことを挙げている。

 これに対処して、PTAメーカー各社は5月の輸出PTA価格の底上げに取り組む。今回のPXの高騰分をそのまま転嫁する構え。