| 2007年05月18日 |
| アジアのエチレン相場がさらに上昇 |
| 東南アのオファーの中にはCFR1,300ドルも |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
アジア地域におけるエチレンのスポット相場が続伸している。特に東南アジア地域のトレーダ筋のオファー価格の上昇ぶりが目立つ。 大手商社各社によると、同地域のトレーダの中には今週に入ってFOB・シンガポール価格をトン当たり1,250ドルに引き上げたいと通告するところも現われている。インドネシアのCFR価格では同1,300ドルにもなる。1週間前に比べると最高値の場合で同70ドル高ということになる。1ヵ月前に比較すると同200ドル近い値上がりであり、このためただちに契約するバイヤーはまだ現われていない模様。 南アジア地域のエチレンのスポット相場がここにきて急騰してきた最大の要因は、同地域におけるエチレンの生産量がプラント操業上のトラブルの発生やプロピレンの増産のためのマイルド運転の加速等で縮小していることにあると見られている。タイのPTTやシンガポールのEMの操業トラブルによる稼働率の低下やPCSのプロピレン優先策が特に大きく影響していると分析する商社が多い。うちPTTは、操業が安定しない年産46万トン装置を月末からしばらく運休して手直しする構えにあり、これが市場のタイト観を一段と助長してるとの見方もある。 |