2007年05月21日
「APIC 2007」盛大に、参加最高の1100人
「中東・中国の脅威」に各国のつよい関心
【カテゴリー】:行政/団体(海外)
【関連企業・団体】:なし

APIC 2007 各国業界首脳

米倉弘昌石化協会長


 アジア各国の石油化学業界代表が一堂に集まり、意見交換する「APIC 2007」本会議は18日、台北市の国際会議場で開催された。総合会議では、主催者である台湾区石油化学工業同業公会(PIAT)代表の歓迎スピーチに続いて、APIC運営委員会のメンバー各国代表が挨拶したが、「原油高」や「環境問題」だけでなく「中東・中国」の大型投資計画がつよい関心を集め、活気あふれる大会となった。参加者は過去最高の1100人を数えた。

 各国代表のスピーチ要旨は次の通り。

 ●台湾(Dr.Sidney H.Chow)
 このところ石油化学をめぐる経営環境は厳しくなっている。生産能力が中東で増加し脅威となっている。地球温暖化への懸念から、CO2削減が求められている。石油価格の先行き予測も困難だ。コストへのインパクトは確実に高まっている。今回、「移行期(Toransition)にある石油化学工業」をテーマに選んだが、この大会を通じて、不利なインパクトを最小限にする方法を見つけたい。
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 ●日本(米倉弘昌石化協会長)
 日本経済は、ようやく長い不況から立ち直って、順調な拡大基調を続けている。石油化学産業も好調な輸出を背景に安定した操業を継続し、エチレン設備は2002年以来フル操業を続けている。最も大きく貢献してくれているのがアジアの経済成長といえる。環境問題では、2008年から京都議定書が発効するが、まだ全世界の3割しかカバーできていない。拮抗ある対策を進めるためには、多くの国が参加できる公平なシステムを作ることが必要だ。日本は優れた環境対策技術をもっているので、今後技術面で大いに協力していきたい。
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 ●韓国(Mr.Hur Won-Joon)
 韓国の経済は思ったほど悪くはないが、企業収益はコストが重くなった分悪化している。中東と中国が需給率を上げているが、中東の生産拡大は世界の石油化学工業のパラダイムを変えようとしている。地球温暖化対応など新たな課題も出ている。APICは各国協力のためのリングといってよい。今後も協力の場を提供してほしい。
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 ●マレーシア(YM Dato’Tengku Mahamad Tengku Mahamut)
 原油価格の高騰が続いているが、中国、インド、日本の需要が旺盛なためで、ある新聞によると、とくに中国の原油買付けが単価を上げているということだ。これは私たちにとっては脅威だ。アジアの石油化学工業は「移行期」にあるという認識は正しいと思う。マレーシアでは原料や投資、収益性など多くの問題をかかえているが、なかでも今は「人材の確保」が最大の課題だ。APICが今後より大きな役割を果たしていくことを願っている。
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 ●タイ(Mr.Supachai Watanangura)
 タイでは昨年、皆さんと「APIC 2006」を開催したが、その4カ月後にバンコクの市街地を戦車が走るという、ダイナミックな変化があった。幸い軍隊は平和的かつ穏やかにあとを引き継ぎ、今年末には選挙も予定されている。経済では自由貿易協定が広がる中、地域市場の分離化によって、かえって市場競争が激化している。APICは米国NPRA、欧州EPCAと同じ役割を果たすようにしてほしい。
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 ●シンガポール(Dr.A Chockalingam)
 シンガポール経済はこのところ好調で、GDPが上昇している。化学工業生産高も2006年は前年比12%増の747億ドルで、エレクトロニクス産業を抜いて産業界トップとなった。ジュロン島に新しいプロジェクトも始まる。経済はなお今後3ー5年は成長が続くだろう。新しいパートナーシップを構築していきたい。
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 ●インド(Mr.KG Ramanathan)
 インド経済も爆発的な成長を見せている。GDP伸び率は9.2%、世界で3番目の3兆ドル経済
国に発展した。しかし1人あたりのプラスチック消費量は5キログラムでまだ少ない。それだけ伸びる余地があるということだ。
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