| 2007年05月22日 |
| 台湾・FPCC、エチレン120万トン新設備、25日オイルイン |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
台湾・FPCC (台湾石化)は、麦寮に建設中だったエチレン第3号機(年産120万トン)が完成し、5月25日オイルインできる見通しとなった。先週開催された「APIC 2007」で同社首脳が明らかにした。 FPCCは、当初は2005年末にはこの拡張計画を完成する予定だった。それが2006年10月に延期され、さらに約半年遅れて、今回の“オイルイン宣言”となった。 同プラントが完成すると、同社のエチレン生産能力は、既存1号機の年産70万トン、2号機の103万5,000トンと合わせて293万5,000トン。またプロピレンは1号機35万トン、2号機51万8,000トン、3号機60万トン、合計146万8,000トンとアジア最大のオレフィン・センターとなる。 これに合わせて、関連会社FCFCのSM年産60万トンと、南亜のEG同72万トン新プラントも稼動入りする予定。 もともとFPCCはエチレンが不足ポジションにあり、グループ企業で年間25万トン前後を海外から輸入していた。 このため新設のEGとSMの大型設備が順調に操業入りすれば、エチレンの自給率はほぼ100%となり、需給バランスはとれると見られている。 なお同社は、エチレン新プラントの操業に合わせて、第2号機を定修のため45日間程度運休する予定という。 |