2007年05月24日
OPPの出荷、4月も前年同月を下回る
CPPは4ヶ月振りにかろうじて前年超え
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリプロピレンフィルム工業連合会

 日本ポリプロピレンフィルム工業連合会が24日に集計したところによると、OPPフィルムの4月の総出荷数量は21,564トンで前年同月を6.3%下回った。しかし姉妹品種のCPPフィルムは13,910トンで0.4%増となった。
 
 これでOPPは4ヵ月連続の前年同月割れとなった。一方のCPPは4ヵ月振りに前年同月を上回ることとなった。両品種のトータルは35,474トンで同3.8%減ということになる。4ヵ月連続の前年割れである。06年4月は前年同月を3.3%上回ったが、今年はほぼ逆の姿となった。

 OPPフィルムの4月の出荷が引き続き前年同月を下回ったのは、圧倒的多数を占める食品包装用を中心とした国内向けが全ての分野で不振を続けたため。食品包装用は6.0%、繊維・雑貨用は17.3%、工業用・その他は2.9%それぞれ前年を下回り、国内向け合計は6.1%減となっている。食品包装用と工業用・その他はともに4ヵ月連続の、また繊維・雑貨用は3ヵ月連続の前年同月割れである。
 
 一方のCPPフィルムがわずかながらも前年同月を上回ったのは、国内の工業用が好調を維持したため。消費量が最も大きい食品包装用は0.7%減で4ヵ月連続の前年割れとなり、繊維・雑貨その他用も1.5%減で2ヵ月連続して前年を下回ったが、工業用が20.9%もの伸びを遂げて両分野の不振をカバーした。
 
 この結果、OPPフィルムの1〜4月合計は79,403トンで前年同期比6.7%減、CPPフィルムは51,163トンで同0.5%減、トータルは130,566トンで同4.4%減となった。

 PPフィルムの4月の出荷実績と1〜4月の累計は別表の通り。

【関連ファイル】
PPフィルムの07年4月の出荷数量と1〜4月計
https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1179973485.xls