2007年06月06日
日本ポリプロと日本ポリエチレンが再値上げ
ともに7月17日納入分からキロ15円以上
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリエチレン、日本ポリプロ

 日本ポリケムグループの日本ポリプロと日本ポリエチレンの両社は6日、両社がそれぞれ製造販売しているポリプロピレン(PP)とポリエチレン(PE)の全品種の国内販売価格をともに7月17日納入分から1キログラム15円以上引き上げることにしたと発表した。
 
 今回の値上げは、5月に実施した同15円に続く今年2度目となるもの。現在の価格は、PPもPEもともにナフサ1キロリットル当たり55,000円前後見合いのレベルにあるという。今回それをさらに15円以上引き上げることにしたのは、7〜9月期の国産ナフサ価格が同62,000円超えとなるのが必至と判断したことによるもの。
 両社では、原料オレフィンのみならず副原料費、燃料費、用役費、副資材費等の全てのコストが軒並み高騰して自らの合理化努力でカバーできる範囲を大きく超えることが確実となってきたので再値上げせざるを得なくなったと説明している。
 
 両社の予想通りに7〜9月期の国産ナフサ価格が同62,000円超えになると、昨年10〜12月期以降の1年間で約14,000円上がることになる。
 他のポリオレフィンメーカーも、7〜9月期の国産ナフサ価格が4〜6月期に続いて大幅に上昇するは避けられないと判断している。このため、今週末以降は同様の値上げ表明が相次ぐのではないかと見られる。