2007年06月07日
産構審、国内での再資源化が重要と指摘
リサイクル小委が海外輸出問題で会合
【カテゴリー】:環境/安全(行政/団体、原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 産業構造審議会環境部会は7日、廃棄物・リサイクル小委員会基本政策ワーキンググループの第6回会合を開き、再生資源のリサイクル目的の海外輸出問題について意見を交わした。

 これは、かねてから新規原材料と同様に国際的に自由に取り引きされている鉄くずや銅くず等の再生資源にとどまらず、PETボトルやその他プラスチック製容器包装などこれまで国内でリサイクル加工されていた使用済み製品が最近になって大量に海外に輸出されるようになってきた点について情報と意見を交換したもの。

 その結果、わが国が留意すべき事柄として(1)輸入国の環境汚染(2)有用な資源の海外流出(3)国内のリサイクル体制への影響(4)国際的な資源の有効利用--の4点が挙げられるとの点で意見が一致した。
 また、今後実現を目指すべき考え方については、「わが国国内での再資源化の促進」が第一との意見のほか、「使用済み製品を輸出して海外で素材化する場合は排出事業者自らがその製品が輸出先でわが国と同等に適正に再資源化されることを確認するようにすることが大切」との発言も多かった。