2007年06月11日
大慶石化、エチレン倍増計画の承認取得
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

 PetroChinaの子会社大慶石油化学はこのたび、国家発展改革委員会(NDRC)から黒龍江省大慶でのエチレン倍増計画の最終承認を取得した。

 同社は当初、既存の60万トンナフサクラッカーのデボトルネッキングで80万トンに増強する計画であったが、これを変更し、60万トンクラッカーを増設して、120万トンに倍増する。

 誘導品はPE、PP、BTXなどだが、詳細能力は明らかにされていない。原料ナフサは自給する。PetroChinaは大慶に、大慶石化の650万トン製油所と、大慶煉油化工の550万トンの合計1200万トンの精製能力を持っている。

 NRDCによれば、本計画は中国北東部の産業基地の活性化と大慶市の発展に寄与するもので、大慶市でもこれが石化製品の生産を増やし、原油生産減少の地方経済への影響を緩和することを期待している。

 大慶油田は中国最大の原油生産基地だが、近年生産が減少している。

 本計画のスケジュールは明らかにされていない。大慶市当局は以前に2010年までの完成を表明していたが、昨年初めに発表されたエチレン5カ年計画には含まれていない。