| 2007年06月11日 |
| サムスントタルがエチレン装置の稼動を再開 |
| 分解炉の増強で年産85万トン体制に |
| 【カテゴリー】:海外(経営、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社が現地で確認したところによると、韓国のSAMSUNG TOTAL(サムスン・トタル)は大山地区で運休中であったエチレンプラントの操業を9日に再開した。 同社は4月中旬に年産65万トンプラントの運転を休止して定修を実施するとともに年産20万トン規模の分解炉の増強工事も進めていたが、6月2日に全ての工事を完了して再稼動の準備に入っていたもの。 これで同社のエチレン生産能力は同85万トンに拡大した。韓国では、これに先駆けてYNCCとLG Daesanが2月から4月にかけてそれぞれ増設を実施しており、今回のSAMSUNG TOTALの増強によって韓国のエチレンの総生産能力は同707万7,000トンとなった。 このほか極東では台湾のFPCが5月中旬から同120万トン能力のエチレン第3号機の稼動に入っており、このためアジア地域全体のオレフィンの需給バランスには若干の余裕が生じることになりそうだ。 |