| 2007年06月12日 |
| 住友化学、中国のPP複合材増設の検討へ |
| 来年秋にも20,000トン体制を確立 |
| 【カテゴリー】:経営(海外、原料/樹脂/化成品) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は、同社が東洋インキ製造との共同投資によって昨年秋に中国に建設した自動車部品用PPコンパウンドの製造工場の稼働が極めて順調に推移しているため増設計画の検討に乗り出した。 中国では、昨年まで三井化学グループと三菱化学グループが自動車部品向けPPコンパウンド事業の拡大で凌ぎを削ってきた。しかし最近は、住友化学が東洋インキ製造と合弁で設立した「珠海住化複合塑料有限公司」が06年秋から広東省・珠海で生産を開始した製品も日系自動車企業各社の間で高い評価を得ており、このため同社の珠海工場の年産10,000トン能力のコンパウンド設備の稼動はいち早く高水準に達しているという。 しかも中国では、日系の自動車メーカーが増産にこれまで以上に積極的に取り組みつつある。住友化学ではこうした点から、早ければ来年秋にも同20,000トン体制を整える必要があると判断、具体的なプランの検討を開始したもの。 現在の珠海工場は同20,000トン能力の基礎設計となっている。したがって増産体制を整えるにしても従来と同じ規模の押出機を1基増設するか、もしくは小・中型機を2機設置するだけですむので投資額はさほどの規模にならないと見られる。 |