2007年06月13日
SPDC、中国向けPE価格を10ドル上げ
6月のCFR価格はトン1,290〜1,300ドルに
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:サウディ石油化学

 サウディ石油化学(SPDC)は中国のポリエチレン加工大手並びにディストリビュータ筋と交渉を進めてきた結果、L-LDPEの6月の納入価格を6月比でトン10ドル引き上げることでこのほど合意した。同社の希望がそのまま受け入れられた。
 これに伴い、6月納入分のナチュラル品種はCFR1,290ドル、高透明品種は同1,300ドルとなる。契約数量はおよそ22,000トンとなった模様。全量が日サ合弁のSHARQで生産されるL-LDPE(QAMAR)のフィルム用品種で充当される。
 
 QAMARの中国向け価格は3月から5月まで据え置きとなっていた。したがって今回の値上げは4ヵ月振りということになる。5月の大型連休明け以降の需要が一段と活発になってきたことが支えになってのもの。
 中国の引き合い量は日を追って増える傾向にあり、このため6月下旬から7月渡しのスポット分については同1,320〜1,330ドルをオファーするサプライヤーも現われている。