2007年06月14日
化学技術戦略推進機構の新会長に河内氏
「技術系人材の育成に力を」と強調
【カテゴリー】:行政/団体(人事/決算)
【関連企業・団体】:化学技術戦略推進機構

 財団法人化学技術戦略推進機構は14日の理事会で、古森重隆会長(富士フィルム社長)の任期満了に伴う平成十九年度の会長に河内哲・住友化学副社長を選出した。任期は1年。
 
 河内新会長は同日開いた記者会見で「今後の化学業界は激しさを増す一方の国際生存競争の中でこれまで以上に厳しい立場に立たされることになりそう」と前置きして、今後の化学業界の課題と同機構の果たすべき役割について所信を明らかにした。

 この中で同会長は、「化学業界が厳しい国際生存競争を勝ち抜き、引き続き多くの需要業界の発展に寄与していくにはこれまでにも増して独創的な技術の開発が不可欠」と指摘、そして「ついてはアカデミアとの連携による技術系人材の確保と育成が重要であり、当機構としてもその実現に大いに尽力していきたい」と人材の確保・育成を最優先課題に掲げていく考えを示した。
 人材の育成について同推進機構では、東京工業大学に「企業出張講座」を設けるなどただちに具体的な活動をスタートさせることにしている。