2007年06月19日
江蘇省の揚州市が日系企業を積極誘致へ 
交通、港湾、インフラの整備進む 鎮江に大橋
【カテゴリー】:海外
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 江蘇省の南京に近い揚州市が18日、東京・目黒のウエスティンホテル東京で同市の投資環境説明会を開いた。高速道、港湾、開発区などインフラの拡大整備が進み、投資環境が整ったことから、日系企業を積極的に誘致しようとするもの。

 同市は北京—南京、南京—南通の高速道路が交差、南京に車で1時間、上海に2時間、蘇州・無錫に1時間の距離で、長江デルタ北側の交通の要所。面積6,634平方キロ、人口470万人。自動車、石油化学、電子情報、造船、繊維・紡織の5大産業の発展に力を入れている。

 また、北京、上海、広州、西安、武漢への高速鉄道が通り、今年5月に潤揚長江大橋が完成して対岸の鎮江市まで直接渡れるようになった。揚州港は5万トンクラスの貨物船が停泊できるが、近く20万トンの大型コンテナが接岸できる岸壁も完成する。 

 同説明会には季建業・市委員会書記、王栄平・常務副市長ら170人が出席した。

 市は南京から東に長江に沿って800キロ、350平方キロの敷地に揚州経済開発区、揚州化学工業園区、儀征経済開発区、江都経済開発区、高郵経済開発区、宝応経済開発区など8開発区を持つ。すでに2,215社の外資企業が進出している。

 独ダイムラー、米テキサスインスツルメント、オランダのフィリップスなど。日本からは東レ、日本ピストンリング、カネボウなど115社が機械、電子部品、自動車部品、食品などの分野で活躍している。

 市は奈良・唐招提寺の鑑真和上の故郷として知られ、同寺と大明寺の結びつきで、日中友好交流が盛り上がり、日本からの観光客が増えている。