2007年06月26日
江蘇・通州市が日系企業を誘致
南通市に隣接、医薬・新材料・新エネルギーなど
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 長江河口の北岸に面し、上海に近い江蘇省通州市が日系企業を積極的に誘致している。同市は早くから日本企業の対中投資が進んだ南通市に隣接しており、医薬、新素材、新エネルギーなどの産業の発展を目指している。

 通州経済開発区(20平方キロ、外資150社が進出)を中心に5つの工業区があり、市政府が土地使用、税金、プラント輸出などで優遇措置をとっている。南通市には東レ、帝人、ポリプラスチックス、川崎重工、富士通、大日本インキ化学、丸紅など外資630社余が出ている。

 同市はこれまで機械、電子、服装紡績、プラスチック加工、製紙、化学繊維などの産業で発展した。治安がよく、教育の普及で技術者、熟練工が多い。労務費も熟練工月800元、管理職1,000−1,500元と南通、上海に比べて安い。

 土地価格は1畝(666平方メートル)当たり4万—8万元、工場の建設費は1平方メートル(レンガ構造)450−650元。賃貸は年800−2,000元。大工業向け電力費1KW当たり0.436−0.481元。

 工業開発区としては省級の通州経済開発区に加え、蘇通大橋工業区(48平方キロ、市の南部)、臨江工業区(100平方キロ、市の北部)のほか郷鎮工業区、企業園区などがある。