2007年06月27日
中国のPE袋の輸出、5月も着実な伸び
米国向けの減少を日本や香港向けでカバー
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国によるPE袋の輸出は5月も4月に続いて小幅ながら前年同月を上回った。5月の総輸出通関数量は102,204トンで、前年同月比は4.1%増となっている。2ヵ月連続の前年超えである。

 最大の輸出先は依然として米国で、5月も全体の3割弱の30,186トンを記録している。ただし前年同月に対しては5.3%減で、マイナス成長に歯止めがかかっていない。米国向けに次いで多いのは日本向けで、前年同月比4.8%増の19,151トンとなっている。これに続くのは香港向けの9,637トンで、伸び率は8.4%と高い。つまり5月も、日本向けと香港向けの伸びによって米国向けの落ち込みをカバーするパターンとなったわけ。

 この結果、1月から5月までの累計は483,308トンとなった。前年同期を4.8%上回っている。トップの米国向けは137,046トンで、前年同期比が4.5%減となっている。日本向けは98,911トンで同4.6%増、香港向けは45,252トンで同12.0%増となっている。主要輸出先のうち伸び率の高さで特に目を引く国としてはドイツ向けの28.7%増(27,341トン)、オランダ向けの31.9%増(18,413トン)、豪州向けの25.3%増(15,581トン)などが挙げられる。