2007年07月02日
中国の化成品輸入、5月も引き続き活発
エチレンは前年の4倍、プロピレンは3.2倍
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国によるオレフィンならびに化成品の輸入は5月も引き続き活発で、4月と同様に主要輸入通関品目9品目のうち8品目が前年同月を上回った。前年同月を下回ったのはVCMの4.2%減だけ。
 
 合計9品目のうち8品目が前年同月超えとなったのは、今年に入ってこれが4度目。中国のオレフィンならびに化成品の需要の急速な拡大ぶりがこうした面にも端的に表われている。
 
 中でも伸びが大きいのはオレフィンで、エチレンは前年同月の4倍、プロピレンは同3.2倍に膨らんでいる。エチレンの5月の輸入数量は41,633トンで、うち韓国品が前年同月の4.2倍の33,691トン、日本品が同3.4倍の7,492トンを占めている。プロピレンの5月の輸入数量は48,881トンで、うち韓国品が同2.9倍の30,469トン、日本品が同10.7倍の16,907トンとなっている。1月から5月までの累計も、エチレンが前年同期の3.5倍の135,058トンに、そしてプロピレンが同81.9%増の219,265トンにそれぞれ大きく拡大している。エチレンのうち最も多いのは韓国品の同3.3倍の89,139トンで、日本品の同4.9倍の45,919トンがそれに続いている。プロピレンでは、韓国品が同97.4%増の112,987トン、日本品が同2.1倍の91,870トンとなっている。
 
 化成品の場合も全体に伸び率が高い。TPAの5.8%増を除いて全て2ケタの伸張率となっている。PH(フェノール)に至っては2.2倍に膨らんでいる。1〜5月の累計もVCMの8.6%減を除いて全て前年同期を上回っている。
 
 中国による主要石化製品の5月の輸入通関数量は以下の通り。かっこ内は前年比。右は1〜5月の累計。
 ▽エチレン=41,633トン(399.5%)  135,058トン(347.4%)
 ▽プロピレン=48,881トン(323.9%)  219,265トン(171.9%)
 ▽VCM=75,234トン(95.8%)  390,644トン(91.4%)
 ▽EG=367,375トン(119.8%)  2,012,666トン(117.6%)
 ▽SM=220,463トン(143.1%)  1,208,358トン(124.2%)
 ▽AN=39,392トン(125.5%)  197,375トン(159.8%)
 ▽TPA=563,535トン(105.8%)  3,144,213トン(108.8%)
 ▽PH=39,948トン(217.2%)  183,422トン(166.4%)
 ▽BPA=33,995トン(117.1%)  168,717トン(109.4%)