| 2007年07月03日 |
| 江蘇・徐州市が企業誘致で説明会 |
| 優位な交通、創業チャンスを強調 |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
江蘇省の徐州市は2日、都内のホテルで同市の投資環境説明会を開いた。市は山東省、河南省、安徽省に接する江蘇省最北部に位置し、長江デルタ、環渤海湾の二つの経済区を結ぶ。県クラス2市、5区、4県を管轄している。総面積1万1,258平方キロ、人口935万人(江蘇省1位、うち市街地人口180万人)、市の周辺には17万平方キロの区域が広がり、人口1億2,000万人を持つという地域経済的な優位性がある。 とくに北京から上海への幹線鉄道と連雲港から蘭州(甘粛省)への高速鉄道が交差して通り、5本の高速道路や京杭大運河、徐州観音空港がある。魯寧地下オイル輸送パイプが市内に配備されている。5000年の歴史と2600年の建城史を背景に文化、観光施設が多い。 豊富な資源として石炭の埋蔵量39億トン(年産2,500万トン)、岩塩の埋蔵量220億トン、石膏の年採取能力500万トンなどがあり、発電容量は770万KWに及ぶ華東地区の電力基地となっている。 市の産業は全国トップの建設機械、特殊車両(徐工集団など)をはじめ食品、紡織、べニア家具など。06年の生産額は592億元(約2,000社、対前年比30%増)。サービス業も発達している。1,490社の企業が存在、10億元を超えた市場が13カ所、物流配送会社も130社が活動している。 投資環境としては徐州経済開発区(153平方キロ)など8カ所。今後は建設機械、電子工業、太陽エネルギー、生物医薬、シリコン、食品飲料などの産業の発展に力を入れる計画である。ハイテク関連企業を優遇する。 これまでにアメリカ、日本、シンガポール、カナダ、イギリス、ドイツ、フランス、香港、台湾など40余りの国と地域から投資があり、世界ベスト500社のうち20社余を数える。 米CATERPILLAR、ROCKWELL、WAL—MART、独LIEBHERR、THYSSENKRUPP、仏SAINT-GOBANIN、CARREFOUR、大塚製薬などが大手である。 市は科学教育に力を入れているが、専門技術者が21万人(労働者580万人、毎年12万人増)と多い。大学が12校あり、江蘇では南京に次いで2番目。 徐州市訪日団長の朱美華・副市長は「市は交通、エネルギー、環境で優位性を持っているが、とくに健全な工業システムができており、投資のチャンスでもある。相互互恵の協力をお願いしたい」と語った。 |