2007年07月04日
POフィルムの出荷、不振が続く
5月の出荷も前年比10.2%減に
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本ポリオレフィンフィルム工業組合

 日本ポリオレフィンフィルム工業組合が加盟177社の報告を集計したところによると、5月のポリオレフィンインフレーションフィルムの総出荷数量は56,810トンとなった。前年同月の実績を10.2%下回っている。
 
 これで同フィルムの月間出荷量は8ヶ月連続の前年同月割れとなり、この結果1月から5月までの累計は289,592トンとなった。前年同期を10.0%下回っている。ポリオレフィンインフレーションフィルムの年間出荷数量は03年から05年までの3年間にわたって減少を続け、06年はわずか0.04%ながら4年振りに前年を上回ったが、今年は再び前年割れに転じるペースとなっている。
 
 5月の実績の品種別の内訳は、
 LDPEフィルム=35,953トン(前年同月比90.1%)
 HDPEフィルム=19,530トン(同89.6%)
 IPP=1,327トン(同87.4%)
となっている。LDPEフィルムとIPPはともに8ヶ月連続の、HDPEは9ヵ月連続の前年同月割れである。
 うちLDPEフィルムとHDPEフィルムの減少には、中国、マレーシア、インドネシア、タイ等からのPE袋の大量流入が大きく影響していると見られる。ちなみに、PE袋の5月の輸入量は同7.2%増の40,588トンであった。
 1〜5月の出荷の累計の内訳は、
 LDPEフィルム=186,241トン(前年同期比90.2%)
 HDPEフィルム=96,573トン(同90.1%)
 IPP=6,778トン(同85.9%)
となる。PE袋の輸入の累計は同2.1%増の188,687トンとなっている。