2007年07月06日
広東・肇慶市が企業誘致の説明会開く
広州空港から40分、珠江デルタの新拠点を強調
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 広州白雲空港の西側30キロ、車で30−40分に位置する広東省肇慶市が5日、東京・内幸町の帝国ホテルで市の投資環境説明会を開いた。楊浩明市長とマイク・ローズ香港投資推進局長ら幹部が出席し、珠江デルタ地域への投資の優位性を強調した。

 肇慶市は広東省の省都広州市から西に100キロの距離にあり、面積1万5,000平方キロ、人口405万人、06年GDP523億元(対前年比14.5%増)、一人当たりGDP1万元強、財政収入25億元(同22.5%増)と経済成長が大きい。治安が良い。

 これは広州、深せんなどへの日系自動車大手3社や部品・電子メーカー、外資の進出をはじめとする急速な経済成長で産業用地が手狭になり、周辺地区への投資を目指す企業が増えたためだが、政府系の土地は1平方メートル約200元(上海の最低取引制限約600元)と安い。

 楊市長は「ここ4年ほど高い経済成長を維持している。交通、港湾などのインフラを整備、大学や職業技術教育校での人材育成に力を入れている。市の経済力は珠江デルタの21都市で、中ほどだが、面積が大きく企業誘致の余力は十分にある。電力、水が豊富、観光資源も多い」としている。ホテルなどの観光施設の建設にも重点を置く。

 企業進出を待つ肇慶高新技術産業開発区(仏山市に接している)は面積97平方キロと広い。外資1,300社が約67億ドルを投資している。日系は本田金属(川越市)本興製工所、セイコー、森田、丸紅など28社(投資額1万1,400ドル)が進出している。

 自然資源(鉱産物60種、年に金500キログラムが産出)が豊かでアルミ・加工や電子、バイオ医薬、機械・部品、化学、建材、食品などが発展。今後は金属加工、再生可能エネルギー、自動車・部品、特殊機器、IT、バイオなどに重点を置く。

 市の南側を流れる西江河は、広西・悟州市から広東・中山市におよぶ大河で水量が豊富だ。また、市は2200年の歴史と300の景勝地を持つ。丹慶の硯や竹の里として知られる竹細工、松ヤニなどが有名。
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