2007年07月09日
PolyOne、Oxy Vinyls 持分をOccidental Chemical に売却
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 PolyOne は6日、Occidental Chemical とのJVのOxy Vinyls の持分(24%)をOccidental Chemical に売却したと発表した。

 PolyOne は1993年にGoodrich から塩ビ部門が独立したGeon とコンパウンド会社M.A. Hanna が2000年に合併してできた塩ビコンパウンドや着色剤のメーカーで、PolyOne設立前の1999年に Occidental Chemical とGeon はそれぞれのVCMとPVC部門を分離して 76%/24%のJVのOxy Vinyls を設立した。

(注 日本ゼオンの英語名のZeonは、当初は株主のGoodrich のブランド Geon を採用したが、Goodrich 撤退後にZeonに変更した)

 今回のOxy Vinyls の持分(24%)の売却額は261百万ドルで、同社はこれを借入金の返済に充てる。

 持分売却後も、現在の供給契約に基づいてOxyVinylsからVCMとPVCの供給を受ける。供給契約の期間は2024年までとなっている。

 また、これに合わせて、OxyChemとのPVCパウダーコンパウンドJVの「PVC Powder Blends, LP」 のOxyChem 持分(10%)を購入し、PolyOne 100%とした。PolyOneは2003年10月に、将来のコア事業はグローバルな樹脂コンパウンドとマスターバッチ事業であるとし、これに入らないゴムコンパウンド等の事業をLion Chemical Capital とACI Capital に売却した。(同部門はその後、Excel Polymersとなった。)

 同社は昨年、specialization、globalization、operational excellence、commercial excellence の4つのキーワードに基づく変身を宣言している。

 globalization については、同社は上海、深セン、蘇州に製造子会社を持っているが、昨年10月に東莞に工場をもつNgai Hing PlastChem Companyの事業を買収している。