2007年07月09日
金浦北方クロルアルカリ、PVCの大増設計画スタート
【カテゴリー】:海外
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(上海発=特約)

 金浦北方クロルアルカリ(GPRO Beifang Chlor-Alkali)は6月28日、江蘇省徐州市でPVC増設計画の起工式を行った。

 総投資額4億ドルの計画は2億ドルずつの2段階に分かれており、まず第一期として20万トンの苛性ソーダと20万トンのカーバイド法PVCを建設する。来年下期の完成の予定。このほか、エピクロルヒドリンやモノクロル酢酸の生産も行う。

 第二期でも同じく20万トンの苛性ソーダと20万トンのPVCを建設する。

 同社は現在、10万トンのカーバイド法PVCプラントを持っている。

 中国は2006年に824万トンのPVCを製造、115万トンを輸入し、46万トンを輸出している。2006年の中国のPVCの全生産量のうち、73%がカーバイド法である。

 徐州市に本拠を置く金浦北方クロルアルカリは、江蘇北方クロルアルカリという名称であったが、事業拡大のため、本年2月に江蘇金浦集團(GPRO Group) に買収され、改称した。

 江蘇金浦集團は江蘇省南京市に本拠を置く化学会社で、従業員3,000人。プロピレンオキサイド、ポリエーテル、PP、ガソリン添加剤、潤滑油、酸化チタン等々を生産している。

 同社は2005年に同社40%/Sinopec揚子石化 60%のJV、揚子石化金浦橡膠(YPC-GPRO Rubber)を設立し、南京ケミカルパークにSBR プラントを建設中(第1期 100千トン、計画では第2期として+100千トン)

 また、2006年11月には、韓国の錦湖石化との50/50合弁会社、「南京GPRO錦湖石化」が塩素法PO 100千トン、PPG 50千トン、苛性ソーダ 100千トンのプラントの建設を開始している。