2007年07月09日
SPDC、L-LDPEの対中価格を再引き上げへ
7月渡し分を1,320〜1,330ドルでオファー
【カテゴリー】:市況(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:サウディ石油化学

 サウディ石油化学は、先週末に中国の大手ポリエチレン加工企業各社に対して日・サ合弁企業「シャルク」の直鎖状低密度ポリエチレン(L-LDPE=商品名;QAMAR)の7月の納入価格を6月比でトン当たり30ドル引き上げたい意向を伝えた。
 
 6月の納入価格は、ナチュラル品種が同CFR1,290ドル、高透明品種が同1,300ドルであった。7月はそれぞれを1,320〜1,330ドルに底上げしたいとしているもの。実現すると3ヵ月連続の値上げとなる。年初に比べると60ドル高となる。

 同社はかねてから世界全体のL-LDPEのプライスリーダーとなっている。このため今回同社が中国の需要家各社に7月分の価格を提示したことによって、今週明けから週末にかけてはアジア地域のL-LDPEメーカーがSPDC同様の再値上げを相次いで表明して受け入れを中国側に迫っていくことになりそうだ。
 
 わが国の大手商社の間には、現在のアジア地域の需給バランスから判断して中国側が受け入れる可能性はかなり高いとの見方を取る向きが多い。