2007年07月11日
TRP社の産廃発電施設がフル稼働入り
産業廃棄物の持ち込み量が急拡大
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:なし

 東京電力が荏原製作所や東電環境エンジニアリングなど4社との共同出資で設立した産業廃棄物ならびに医療廃棄物のリサイクル専門企業「東京臨海リサイクルパワー」は、このほど東京・江東区青海の産業廃棄物処理施設のフル稼働を開始した。

 同設備は、産業系の廃プラスチック、紙くず、汚泥、ゴムくずなどを加熱・ガス化したあと廃熱ボイラーに送って電力を得る、いわゆる“廃棄物発電装置”の最新鋭施設といえるもの。産業廃棄物の処理能力は2系列合計で日量550トン。発電能力は23,000キロワットとこの種の装置では国内最大規模。

 稼動を開始したのは昨年8月であったが、これまではその存在が各種産業廃棄物の排出事業者や中間処理事業者に広く知られていなかったため持ち込まれる量があまり多くなかった。しかし4月ごろから急速に量が増え始め最近では毎日の受け入れ数量が500トンを超えるまでになっているという。現在は、2系列のうちの1系列が定修中なので、半数が未処理の状態にあるが、定修明け後の処理量は能力一杯の日量550トンとなる見通し。ほぼ半数がプラスチック加工くずとプラスチック製建材で占められている。
 軌道に乗ると、産業系廃プラスチックのサーマルリサイクルが大きく加速されることになる。