| 2007年07月13日 |
| ポリオレフィンの中国向け価格が続伸 |
| サプライヤー各社のオファーが通る |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
中国向けのポリオレフィンの7月の価格は、軒並み6月以上のレベルに引き上げられることが確定した。サウジアラビア、韓国、台湾、マレーシア、シンガポール、インド、日本等の樹脂メーカーやトレーダーが6月末に中国側に相次いで提示した価格がほぼそのまま受け入れられることになったことによるもの。 7月の引き渡し価格(CFR価格)は、LDPEのフィルム用品種がトン当たり1,440〜1,460ドル、HDPEの射出成形用品種が同1,330〜1,350ドル、同樹脂のフィルム用品種が同1,360〜1,370ドル、L-LDPEのフィルム用が同1,320〜1,350ドル、PPのホモポリマーが同1,330〜1,350ドルとなっている。 6月の平均に比べると、LDPEは同50〜60ドル、HDPEの射出成形用は同20ドル、同樹脂のフィルム用は同40〜50ドル、L-LDPEは同20〜30ドル、PP-Hは同20ドルの値上がりとなる。中国の需要家の多くが、最近のナフサの国際スポット相場の上昇振りからポリオレフィンの価格が先行きさらに引き上げられると予想して積極的に買い出動をかけていることが各樹脂の続騰に結びついていると見られる。 ただし、現在のペースで買い続けると早晩需要家の倉庫は満杯の状態になるので、サプライヤー側としては各需要家が買い控えに転じることも想定してかかる必要がでてこよう。 |