| 2007年07月27日 |
| 羽田—虹橋航路、10月に向け準備進む |
| 日中友好のシンボル、日帰りも実現へ |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
東京・羽田—中国・虹橋間の国際空路が10月開航に向けて準備が進められている。日中両国が同航路間に定期国際旅客チャーター便の就航契約を結んで1カ月余り。旅行客からの期待も高まり、予定の10月8日に向けて好調なスタートを切れそうだ。 日中チャーター便の構想は昨年秋と今年4月の阿倍総理と温家宝首相の首脳会談で基本的に合意した。この後、冬柴・国交相と楊国慶・中国民用航空総局副局長が6月25日に同便の就航に調印した。 これによって羽田空港は国際化が前進するほか、国交回復35周年(9月29日)を迎える日中両国にとっても、友好のシンボルの一つとなる。両空港は東京、上海に中心市街までおよそ30分の距離にある。 往復に掛かる飛行時間は約5時間と、従来より2時間も短縮されるため、日帰りでの日程も組めることになる。ただ、深夜早朝で両国2社2便(日本はJALとANA)ずつになる予定なので、輸送人員が制限され、混雑が予想されている。 虹橋空港周辺には上海で日本人がもつとも多く住んでいる古北地区や日本領事館、日本人学校など、また、日系企業が多い蘇州、無錫、昆山、平湖などにも近いため、大幅に利用が増える見通しにある。 両空港はそれぞれ滑走路を増強する予定。虹橋国際空港は、昨年960万人の設計キャパシティに対し、1,489万人が利用したとされる。この過剰客解消のために取扱客を年2,000万人にアップする工事(施設費2,900万元)が進められている。 将来は羽田—金浦(韓国)−虹橋の3空港を結ぶ路線の開設も計画されているもよう。日中韓を含めた交流が一段と活発化することになりそうだ。 |