| 2007年07月27日 |
| 中国のPE袋の輸出、6月は前年比1.6%増にとどまる |
| 6ヵ月トータルは前年同期比4.2%増の59万トン |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるPE袋の6月の総輸出通関数量は105,249トンとなった。3ヵ月連続の前年同月超えであり、3ヵ月連続の月間10万トンの大台超えでもある。 しかし、前年同月に対する伸び率は1.6%にすぎず、5月の同4.1%や4月の同4.7%を大きく下回っている。小幅の伸びにとどまった大きな要因としては、最大の仕向け先である米国向けが4ヵ月連続の前年同月割れの同3.6%減の30,336トンと引き続き不振であったのに加え、米国に次ぐ消費国の日本向けが3ヵ月振りの前年同月割れの7.3%減の19,366トンに縮小したことが挙げられる。 この結果、1月から6月までの半年の総輸出通関数量は588,557トンとなった。前年同期の実績を4.2%上回っている。06年まで続いた大幅な伸張に完全に歯止めがかかった状態といえる。うち米国向けは同4.4%減の167,381トン、日本向けは同2.5%増の118,277トンとなっている。 米国向けが縮小しているのに対して日本向けが小幅ながらも伸びを維持しているのは、中国におけるPE袋の生産企業の中に、日本のPE袋メーカーや商社が出資している企業が少なくないからと見られる。6月のFOB価格の平均はキログラム当たり1.66ドルとなっている。06年6月は同1.47ドル、05年6月は同1.39ドルであった。 |