2007年07月30日
青島市がサービス主体の産業構造を構築へ       
08年北京五輪でヨットレースを担当
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 中国の重要な経済、沿海開放、観光・文化都市である青島市が、08年夏の北京五輪でヨットレースを開催するのを機に、自主革新の能力向上を目指し、従来の製造業に加え現代サービス業、アウトソーシングなどの産業を構築することになり、日系企業に参加を呼び掛けている。

 同市には06年末で1,564社の日系企業が進出、3,200人近くが常駐している。最近はとくに産業開発区や交通網、港湾の整備、そして省エネや環境保護に力を入れており、ビジネスチャンスも数多くあるとしている。

 市の面積は1万654平方キロ(市街地1,102キロ)、人口749万人(同271万人)、06年のGDPは前年比15.7%増の3,206.58元、輸出入総額が365.57億元(前年比20%増)。中国政府から「中国ブランドの都」を再受章、世界銀行から「金メダル都市」と評価された。

 同市は莱西、平度、即墨、膠州、膠南の5市と中心市街地(7区)から成り、黄海を臨む。各市に開発区があり、北側の威海市、煙台市とも連携している。青島港は鉱石、原油、石炭の大型埠頭を持ち、年間輸送量2.24億トン、外国貿易取扱量1.68億トンに及ぶ。

 コンテナ輸送量は770万TEU(標準)で上海港の2,171TEU、深せん港の1,847TEUに次いで全国3番目、貨物取扱量は上海(5.37億トン)、広州、寧波、天津に次いで5番目の2.24億トンである。

 交通は高速道路が9本、高速鉄道が3本で全市に1時間以内でつながる。高速道路はハルピン、上海、済南などの遠距離も。空路は国内77路線、国際13路線がある。北京、上海、ソウル1時間、東京2時間40分だ。

 同市の市街地は山と海が隣接し欧州風の建築が多い海洋科学技術都市。アジアで最も美しい都市のひとつ。国連から「中国で最も発展に見込みのある明るい都市」、国務院から「国家環境保全モデル都市」として評価されている。

 重点発展産業としては電子情報、バイオ製薬、新材料、クリーンエネルギーなどのハイテク産業、旅行・金融、物流、不動産、アイデア、情報サービス、会議・展示会などのサービス業などをあげている。

 産業用地の譲渡料は近郊が1平方メートル当たり120−270元,郊外が45−90元、最低賃金はそれぞれ610元、540元。市内のオフィスビルの平均売価、1平方メートル6,500−7,000元。
商業市場にはWal−Mart、JUSCO、METROなどが出ている。