2007年07月30日
青島市がソフトウエア産業の発展を紹介  
【カテゴリー】:海外
【関連企業・団体】:なし

 青島市は中国のIT産業政策の中で急成長を続ける青島ソフトウエア産業基地の現況と計画を東京で明らかにした。同市のソフトウエア産業の06年の売り上げは145億元(1元は16円)、企業数436社、従業員2万1,627人で科学研究費66万元が投入されたとしている。

 同基地は「国家トーチ計画」として都市中心区・市南にあり、第1期26万平方メートル、第2期11・5平方メートル、第3期100万平方メートルが開発され、これまでに15万平方メートルを使用しているにすぎないというから、まだ広大な敷地が残されている。

 市は組み込み式ソフトウエア、アウトソーシング、集積回路デザイン、デジタルアニメ、インタネット情報サービス、業務用応用ソフトウエアなどを整備。これまでにCMM3認証を7社、CMM2認証を6社、ISO9000認証を30社が取得したという。

 認証取得企業にはマイクロソフト、IBM、ハイアール、LG、富士通、松下、日立、インテル、ルーセントテクノロジーなどがある。

 基地内に設置されたソフトパークには事務室、電源、インタネット、データベースセンター、人材アパート、ホテル、国際会議センター、ヘルスクラブ、ビジネスセンターなどが配置されている。

 同基地への参加企業には税務優遇、資金支援、公共技術支持などの政策が施される。人材誘致では各大学との緊密な協力のもとに企業のために毎年2,000人以上の人材を育成したり、人事資源のマネージャー養成などを行っている。

 同市のソフトウエア産業の発展は1999年に始まるが、企業数は04年が368社、売る上げ51億元、従業員8,980人、科学研究費4万1,890元だった。

 ソフトウエア知的所有権登録数は04年の150件から06年には266件、ソフトウエア製品は376件から650件に増えている。