| 2007年07月31日 |
| 汎用樹脂の輸出の対中依存率がさらに低下 |
| 特に目立つPVCとLDPEの輸出先の多角化 |
| 【カテゴリー】:実績/統計 【関連企業・団体】:なし |
汎用樹脂の総輸出量に占める中国向け(香港向けを含む)の構成比率がここにきてさらに低下してきた。 汎用樹脂の6月の輸出通関数量は5月に続いて合計6品目全てが前年同月を上回り、うち中国向けも6品目が揃って5月と同様に前年同月超えとなった。しかし、中国向けの伸び率は6品目のいずれもそれぞれの樹脂の全輸出量の伸び率を下回っている。このため、全輸出量に占める中国向けの構成比は前年同月を軒並み下回るかたちとなっている。 各樹脂の6月の中国依存率を前年同月に比較すると、LDPEは50.7%で10.9ポイント、HDPEは62.3%で3.2ポイント、PPホモポリマーは63.7%で0.2ポイント、PPコポリマーは52.9%で0.3ポイント、PSは67.9%で3.5ポイント、PVCは67.1%で10.6ポイントそれぞれ下回っている。 中でも特に目を引くのは、かねてから中国に対する依存度が特に高かったPVCとLDPEの大幅な縮小ぶりだ。これは、両樹脂メーカー各社が中国への過度な依存を避けるべく仕向け先の多角化に積極的に取り組むようになってきたことによるもの。 この結果は、今年1月から6月までの累計の内容にもはっきり現われている。今年上期の輸出通関数量も6品目全てが前年同期を上回っている。しかし、中国向けはLDPEとPVCが前年同期をそれぞれ6.1%と1.2%下回っている。 そのLDPEとPVCの同期の主要輸出先を見ると、中国以外の国に対する伸び率が極めて高くなっている点が注目される。 例えば、LDPEの場合は中国向けの前年比6.1%減をインドネシア向けの2.4倍、シンガポ−ル向けの98.8%増、タイ向けの72.4%増、インド向けの50.9%増などがカバーしてトータルでは6.2%の増加となっている。 PVCでは中国向けの1.2%減と対照的に他の国向けが驚異的な伸びを遂げている。エジプト向けが8.5倍、UAE向けが3.7倍、インド向けが3.2倍、スリランカ向けが2.1倍等々などとなっており、このため全体では14.9%もの伸びを実現するに至っている。 他の樹脂メーカーも、多くが高品質性を武器により多面的な国際市場戦略を展開していく構えにある。狙い通りいけば、自ずと中国に対する依存度は今後も着実に低下していくことになろう。 汎用樹脂の中国向け輸出通関数量と上期の累計は別表の通り。 【関連ファイル】 汎用樹脂の07年6月の中国向け輸出通関数量と上期計 https://www.chem-t.com/news/files/tmp_file1_1185867229.xls |