| 2007年07月31日 |
| 住友化学、Cambridge Display Technology 社を完全子会社化 |
| 【カテゴリー】:経営(海外) 【関連企業・団体】:住友化学 |
住友化学は31日、高分子有機ELのデバイス開発のパイオニアであるCambridge Display Technology Inc.社(CDT社)を買収し、完全子会社とすることでCDT社と合意したと発表した。買収予定金額は約285百万米ドル。 CDT社は、本年秋のCDT社の株主総会で決議を得た後、住友化学が買収対価をCDT社の株主に支払うことにより住友化学の完全子会社となる。 CDT社の筆頭株主であるKelso & Company社およびCDT社の経営陣、その他の株主と住友化学の間では、株主総会で買収提案に賛成の議決権行使を行うことで合意を得ている。 有機ELデバイスは、高精細で視認性が高く、自発光であるため高速応答性に優れ動画が美しく、また、低消費電力で環境に優しい表示デバイス。特に高分子有機ELは、発光層の形成方法として溶液系での印刷法が適用できるため、低コスト高生産性で大型パネルが製造でき、次世代のディスプレイとしての大型テレビ、あるいは照明などを中心に今後市場が急速に成長するものと予測されている。 住友化学は、表示材料を重点事業領域の一つとして位置付け、液晶表示装置用部材の事業拡大を進めるとともに、高分子有機ELを始めとする次世代表示材料の開発に注力している。 【CDT社の概要】 ◇社名 Cambridge Display Technology Inc. ◇本店所在地 米国 デラウエア州(米国ナスダック上場) ◇事業拠点 英国 ケンブリッジ市近郊 ◇創業 1999年 ◇払込資本 285百万米ドル(2006年12月末) ◇発行済株式数 21.6百万株(2007年7月末) ◇売上高 8百万米ドル(2006年12月期) ◇CEO Dr.David Fyfe ◇従業員 約130人 ニュースリリース参照 http://www.chem-t.com/fax/images/tmp_file3_1185868393.pdf |