2007年08月01日
容り協のPETボトルの引き取り、6月はほぼ前年並み
地方自治体による輸出が再び活発に
【カテゴリー】:環境/安全(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:日本容器包装リサイクル協会

 国の指定法人である(財)日本容器包装リサイクル協会が6月中に容器包装リサイクル法に沿って全国の市町村から引き取った使用済みPETボトルの総数量は12,592トンとなった。前年同月の実績に対しては0.2%増ということになる。

 わずかとは言え前年同月を上回ったことで、同協会による同ボトルの月間引き取り数量は3ヵ月連続の前年超えとなった。しかし、これをもって過去24ヵ月にわたって続いた長期前年同月割れから完全に脱却できる状態になったかどうかはまだはっきりしない。

 それというのも、地方自治体の中には依然として家庭から分別収集した同ボトルを同協会に全量引き渡さずに対中貿易業者に売却するところが多いからだ。財務省の6月の輸出統計によると、同月に通関されたPETくず全体の輸出量は29,289トンと過去最高の規模に達している。

 前年同月を21.8%上回っており、そのほとんどが地方自治体による分別収集ボトルと見られている。1〜6月の累計は149,225トンで、前年同期を27.8%上回っている。今後の同協会の引き取り活動の行方は、あくまでも多くの自治体が引き続き貿易業者に対する積極的な売却活動を続けるかどうかで決まる。