2001年06月26日
バイエル社、ポリマー事業に17億ユーロを投資
【カテゴリー】:経営
【関連企業・団体】:バイエル、ライオン

 独バイエル社は今年、ポリマー事業に17億ユーロ(1805億円)を投資すると発表した。このうち14億ユーロ(1487億円)は新工場建設に使われ、この額はバイエルグループ全体の今年の設備投資額31億ユーロ(3292億円)のおよそ半分となる。残り3億ユーロ(319億円)は新材料の研究開発に投入する。
 同社のヴェルナー・シュピナー常務は、今年10月にドイツ・デュッセルドルフで開催される大規模な樹脂関連展示会・K展に先がけ、記者発表会を開催。25カ国から集まった150人の記者団に「このたびの投資はポリマー事業が弊社の4つのコア事業のうちの1つであることを強調するもの」と語った。
 シュピナー常務は2004年以降、ポリマー事業の売上に対する目標利益率を15%と設定。目標達成のために様々な新工場設立が予定されており、中でもタイ、中国に増設および新設予定のポリカーポネート(PC)樹脂工場は世界規模となる。さらに中国でトリレンジイソシアネート(TDI)とジフェニルメタンジイソシアネー(MDI)の事業化について調査を進めているほか、米ライオンデル社と合弁でスチレンモノマー(SM)/酸化プロピレン(PO)の計画も検討している。