| 2007年08月03日 |
| 青島市が西海岸に経済新区建設へ |
| 膠南を中心に展開、青島から海底トンネル |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
山東省青島市は市の西側、黄海に面した臨海地区に「青島西海岸経済新区」を建設することになった。膠州湾入口に青島から黄島区に至る海底トンネル(6,170メートル、海域3,300メートル)を2010年までに造成するほか、開発区などを整備する。 青島は84年に認可された国家クラスの青島経済技術開発区をはじめ、青島保税区などを膠州湾の北側に建設してきた。青島国際空港も北側に位置している。これに対し青島西海岸経済新区は92年にスタートした膠南経済開発区(省クラス、面積23平方キロ)を中心に発展させる方針。 同経済開発区(面積1,846平方キロ、人口80万人)は機械製造、電子家電、自動車部品、生物医薬、食品加工などの産業があるほか、近郊に機械電子工業団地、食品工業園、ハイアール工業園や日照市に近い青島重工業基地、大型の青島董家港をもつなど独自の産業圏を形成してきた。国家級森林公園、海浜観光地も存在している。 市としては膠州湾にかける青島海湾大橋計画(36キロ)をスタートさせたのを機に西海岸地区を再構築することになったもので、交通網の整備、建設を急いでいる。青島海湾大橋が開通(目標2010年)すると青島−膠南が車で45分の距離になり、海底トンネルでは30分でつながるとしている。 海底トンネルを通る濱海大道は威海市や煙台市に、また西は日照市につながる。ほかに黒竜江省同江から海南省までの同三高速道路は膠南を通る。青島海湾大橋—済南の済青高速道路、青島—日照の黄日鉄道もある。 国務院によって06年5月に認可された国家クラスの青島西海岸輸出加工区(計画面積2平方キロ)は、現在、用地の取得を申請中である。 |