2001年06月26日
日本A&Lと武田薬品工業、合成ゴムラテックス事業で提携
将来的には武田薬品の合成ゴムラテックス事業を日本A&Lに譲渡へ
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:住友化学、武田薬品工業、三井化学、三井武田ケミカル、公正取引委員会

 日本エイアンドエル(日本A&L)と武田薬品工業は、武田薬品工業の合成ゴムラテックス事業について、今年7月1日開始予定で日本エイアンドエルへ販売業務を委託するなど、業務提携することでこのほど合意に達した。
 両社は、公正取引委員会の承認が得られることを条件とし、武田薬品工業の合成ゴムラテックス事業を日本エイアンドエルへ営業譲渡する方向で検討しており、本提携はその第一段階として行うものとなる。
 日本エイアンドエルは、住友化学工業および三井化学の合弁会社として1999年7月に発足、合成ゴムラテックスおよび合成樹脂事業を展開しているが、合成ゴムラテックス事業については、一層の事業基盤強化の方策を検討してきた。
 一方、武田薬品工業は、化学品事業の大部分にあたるウレタン事業について、三井化学との提携の道を選択、合弁会社の三井武田ケミカル株式会社を今年4月から営業開始しており、合成ゴムラテックス事業についても事業提携の方策を模索してきた。
 今回の合成ゴムラテックス事業提携により、技術のシナジー効果などで顧客ニーズに合った製品の供給体制を図るとともに、さらに効率的な生産体制を確立することを目指すとしている。