| 2007年08月20日 |
| 中国がASEANとの「緊密化拡大」へ交通網構築急ぐ |
| 防城など3港湾港を整備、高速道路7本も |
| 【カテゴリー】:海外 【関連企業・団体】:なし |
中国は04年から毎年、広西チワン族自治区の区都・南寧市で東南アジア諸国連合(ASEAN)と博覧会を開くなど、交流を深めてきたが、さらに陸海空の交通網を構築、一層の経済関係緊密化を図ることになった。 ASEAN10カ国のうち南寧からベトナムに至る北部湾経済協力地域での交通の交流がすでにはじまり、シンガポールとも交通網の構築がすすめられている。広西は西南部の沿海辺境地区から、国際的な中枢地域へと浮上することになる。 広西は鉄道省とこれまでにASEANとの協力を深めるため、1,000億元を投じて2,500キロの鉄道を5年以内に建設する取り決めを行っている。この計画には鉄道の改良も含まれている。 広西はまた、今年、ASEAN各国に通じる海陸ルートに200億元の投資を決めた。続いて交通省が道路輸送、沿海輸送、内陸河川輸送からなる道路・水路交通輸送体系を作成。このほど開かれたパン北部湾経済協力フォーラムで示した。 道路関連では南寧—東興税関—ハノイ(4時間)と南寧—誼関関税—ホーチミン市を結ぶ道路2本が建設される。この2本の道路は中国とベトナムを結ぶ主要ルート、中国の国有高速道路網の重要な通関道路となる。 中国国内には南寧—海口、南寧—広州、南寧—昆明など7本の高速道路が建設される。港湾関連では坊城、欽州、北海の3港に9つの5万トン級以上の深水埠頭を建設(39億元)することになり、今年5月からスタートさせた。 貨物取扱量が3,000万トン増えて6,500万トンを超える見込み。坊城港が中国沿海の25の主要港の一つになる。 このほかシンガポール港、マレーシアのケラン港、インドネシアのジャカルタ港、スラバヤ港、ベトナムのダナン港、ホーチミン港などの主要港とは地域港サービス・ネットワークを共同で構築することになりそうだ。 また、民間航空総局は南寧とASEAN各国を結ぶ新航空路の建設を急ぐ。北部湾経済協力地域と中国本土を結ぶ航空路の開設を計画、日本、韓国、EUなどとの国際航路の実現も図りたいとしている。 北部湾経済協力地域は中国、ベトナム、マレーシア、シンガポール、インドネシア、フィリピン、ブルネイの7カ国で構成されている。 広西の幹部は「ASEANとの人の流れ、物の流れ、資金の流れを促進し、2国間の貿易、投資、技術協力のレベルを引き上げることが海陸交通網を築く主な目的である」と語っている。 |