2007年08月21日
アジアのHP-LDPE価格が続伸
EVAの人気も影響して1,500ドル超え
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況)
【関連企業・団体】:なし

 大手商社筋によると、アジア地域におけるHP-LDPE(高圧法低密度ポリエチレン)のスポット相場が一段と上昇してきた。サプライヤー各国の直近のオファー価格は軒並みCFRトン1,500ドル超えとなっており、中国をはじめとした輸入国の多くの需要家が受け入れを表明しつつある。浸透すると、2ヵ月でトータル同200ドルの値上げが実現することになる。

 同じポリオレフィンでも、L-LDPE(直鎖状低密度ポリエチレン)は同1,340〜1,360ドル、HDPE(高密度ポリエチレン)は同1,350〜1,370ドルとなっている。HP-LDPEが突出するかたちとなっている。

 この要因は、他の樹脂以上にアジア地域全体におけるHP-LDPEの需給バランスがタイトになってきていることにある。これには、並産されるEVA(エチレン酢ビコポリマー)の人気が急拡大してきたのに伴ってHP-LDPEの総生産量が搾られてきたことが少なからず影響していると見られる。なお、9月分の価格が最終的に決定するのは、来週末となる見通し。