| 2007年08月22日 |
| アジアのエチレン相場がさらに上昇 |
| 極東のCFR価格は1,350ドルに |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、市況) 【関連企業・団体】:なし |
大手商社筋によると、アジア地域におけるエチレンのスポット相場が先週1週間でさらに上昇した。 8月下旬から9月上旬までに引き渡される東南アジア地域のトン当たりのCFR価格は1,320〜1,330ドルに、また極東地域の平均は1,350ドルになっている。8月上旬の流通価格に比べると東南アジアでは同30ドル、極東では同50ドル上がったことになる。 大手商社の多くは、続騰の要因として(1)アジア全域におけるポリエチレンをはじめとしたエチレン系誘導品の需要の拡大(2)極東地域の一部大型エチレンプラントの操業不調(3)イランからアジア地域に落ち込まれていたエチレンの欧州地域への振り替え--の3点を挙げている。 ただし、最近はアジア地域におけるスポット相場の高騰に対応してイランの石化企業やトレーダが再び余剰エチレンをアジアに振り向ける気配を示しているので現在の相場が天井になるとの見方も出てきている。 |