2007年08月27日
中国のPE袋の輸出の伸び悩みが続く
1〜7月の累計も前年同期の3.8%増どまり
【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計)
【関連企業・団体】:なし

 中国のPE袋の7月の総輸出数量は102,023トンで、前年同月の1.2%増となった。4ヵ月連続の前年同月超えである。
 
 しかしこの5ヵ月の各月の対前年同月比は、大幅増が続いてきた過去数年と様相が大きく異なる。例えば3月は16.8%減であり、4月は4.7%増に持ち直したものの伸び率はこれまでに比べると極めて小さく、5月も4.1%増にすぎず、そして6月は1.6%増、7月は1.2%増といずれもかろうして前年同月を上回るにとどまっている。

 1月から7月までの累計は690,580トンで、前年同期を3.8%上回っているにすぎない。過去4年の年間輸出量の対前年比は、03年が30.2%増、04年が11.4%増、05年が16.0%増、06年が14.7%増であった。今年はまだ5ヵ月を残すとは言え、異例の低成長にとどまっている。

 これには、最大の輸出先であり、また伸び率の面でも他の国向けを圧倒してきた米国向けがマイナス成長に転じていることが大きく影響している。06年の米国向けの年間総輸出量は358,248トンで前年を25.4%上回った。しかし今年1〜7月計は189,169トンで前年同期を4.0%下回っている。7月も30,788トンで前年同月に比べると1.9%減となっている。

 米国向けに次ぐ規模の日本向けは、7月が21,168トンで前年同月を7.7%上回り、また1〜7月合計は198,169トンで前年同期比3.2%増となっているが、米国向けの落ち込みをカバーするには至っていない。