| 2007年08月28日 |
| 中国の化成品の輸入、7月も活発 |
| 前年を下回ったのはTPAだけ |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、実績/統計) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるオレフィンと主要化成品の輸入は7月も引き続き活発で、前年同月を下回ったのは自製化が進んでいるTPA(テレフタール酸)だけであった。 前年同月に対する伸び率が特に高いのはオレフィンで、エチレンは3.38倍、プロピレンは2.02倍となっている。高成長を続ける誘導品の需要を国産オレフィンだけでは賄い切れない状態が依然として続いていることによる。 化成品の中では、AN(アクリロニトリル)の2.21倍、VCM(塩ビモノマー)の50.3%増が目立つ。反面、TPAは18.4%減と低迷が続いている。 これに伴う1〜7月の累計でもオレフィンは前年同期を大きく上回っている。エチレンは3.79倍、プロピレンは2.9倍となっている。化成品ではPH(フェノール)の59.1%増、ANの55.6%増などが目を引く。反面VCMは前年同期を9.3%下回り、主要化成品の中で唯一、前年同期を下回っている。PTAは1〜3月が伸びたためトータルでは0.4増となっている。 中国によるオレフィンと主要化成品の7月の輸入通関数量は以下の通り。カッコ内は前年比。右は1〜7月計。 ▽エチレン=44,963トン(337.8%) 224,070トン(379.2%) ▽プロピレン=73,112トン(202.3%) 346,530トン(189.7%) ▽EG=390,682トン(125.4%) 2,862,484トン(122.7%) ▽VCM=75,577トン(150.3%) 534,438トン(90.7%) ▽SM=269,153トン(129.3%) 1,698,542トン(124.2%) ▽AN=39,135トン(220.9%) 274,029トン(155.6%) ▽TPA=498,083トン(81.6%) 4,179,895トン(100.4%) ▽PH=37,246トン(234.7%) 245,130トン(159.1%) ▽BPA=31,083トン(110.8%) 241,085トン(113.4%) |