2001年06月21日
汎用樹脂の5月の出荷、PO3樹脂の内需は全て前年超え
フィルム用品種は樹脂によって大きなばらつき
【カテゴリー】:原料/樹脂/化成品
【関連企業・団体】:エクソンモービル

 汎用4樹脂(ポリオレフィン3樹脂とPS)の5月の出荷数量は、LDPEとPPがわずかながら前年同月を上回ったものの、HDPEとPSは逆にマイナス成長となった。これら両樹脂は7ヵ月連続の前年同月割れである。
 もっとも出荷のうちの国内向けは、PSの7%減を除いてポリオレフィン3樹脂は全て前年同月を上回っている。LDPEとPPは3%増、HDPEは2%増となっている。ただし、5月の営業日数は前年より1日多かった点は考慮する必要がありそう。
 PSの減少は、電機工業用の17%減が大きく影響している。包装用も7%減と不振であった。ただしFSは1%増となっている。
 ポリオレフィン3樹脂の中では、LDPEのフィルム用の6%増、HDPEの射出成形用の6%増、PPのシート用の12%増と繊維用の10%増--などが特に目を引く。しかし、同じフィルム用でもPPの場合は1%増にすぎず、HDPEにいたっては逆に1%縮小している。HDPEのフィルム用の不調には、海外からのレジ袋の輸入の増加と、容器包装リサイクル法の本格施行による量販店の買い控えが影響しているのではないかと見られる。
 他の主力品種の前年比は、LDPEのラミネート用が1%減、電線用が5%増、HDPEのパイプ用が2%減、中空成形用が横並び、PPの射出成形用が4%増、PSの雑貨産業用が2%減--などとなっている。
 一方の輸出は、樹脂によって前年比の増減が大きく異なる。PSが41%の大幅増となった反面、HDPEは28%もの大幅減を記録、LDPEも15%減と低迷、PPも3%のマナスになっている。ポリオレフィンの縮小は、中国などアジア諸国全体の需要の低迷と中東勢の大幅増産が直接の引き金であり、加えてシンガポールのエクソンモービルの大型プラントの操業開始を控えての需要家の買い控えや市況の低下も作用していると見られる。
 各樹脂の5月の出荷実績は別表。

2001年5月4樹脂生産・出荷・在庫実績
4樹脂生産・出荷・在庫実績
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