| 2007年09月07日 |
| 使用済みPETボトルの中国の輸入が急増 |
| 1〜7月合計、前年同期の66%増の60万トン |
| 【カテゴリー】:海外(原料/樹脂/化成品、環境/安全) 【関連企業・団体】:なし |
中国によるPETくずの輸入が急増している。7月の輸入通関数量は92,904トンで、前年同月の実績を83.2%上回っている。そのほとんどが、使用済みPETボトルで占められていると見られている。1月から7月までの累計は607,017トンとなった。前年同期を66.2%上回っている。06年の年間総輸入量は前年比13.2%増の755,396トンであったが、今年は年初から従来を大きく上回る伸びを続けており、このペースでいくと9月には昨年の総輸入量を超えることになる。 わが国のTPA(テレフタル酸)メーカーによると、中国に持ち込まれた使用済みPETボトルの多くはぬいぐるみをはじめとした玩具や日用雑貨に加工されて国内で消費されるだけでなく欧米にも輸出されている模様。 同国が輸入するPETくずのうち最も多いのは米国品で、1〜7月の輸入の累計は前年同期比76.8%増の100,883トンとなっている。全輸入量の16.6%を占めている。これに次ぐのは日本品の63,164トンで、前年同期の3.56倍に達している。全体の10.4%を占めている。以下はドイツ品の54,127トン(23.8%増)、香港品の47,665トン(2.63倍)、タイ品の38,396トン(45.0%増)、メキシコ品の30,517トン(39.1%)増などとなっている。 |