2007年09月20日
EPSの出荷、8月は再び前年割れに
主力の水産用やブロック用が不調
【カテゴリー】:実績/統計(原料/樹脂/化成品)
【関連企業・団体】:発泡スチレン工業会

 発泡スチレン工業会が20日に集計したところによると、発泡スチレンビーズ(EPS)の8月の総出荷数量は14,935トンとなった。
 前年同月の実績を4.1%下回っている。7月は前年同月を4.9%上回ったが、この中には値上げ前のいわゆる前倒し需要がかなり含まれていたと見られる。8月はその反動が出た感じだ。EPSの月間出荷量の前年同月割れは、これが今年に入って5度目となる。
 
 需要分野別では、最大消費分野の水産用が3.9%減って4ヵ月連続の前年同月割れとなった点と、7月に前年比10.1%もの伸びを遂げた家電用が8月は逆に同15.4%減と大きく落ち込んだ点、さらにはブロック用が依然として低迷状態から脱却できず同12.0%減となった点が注目される。
 一方、農業用は絶対量が少ないものの、8月も好調で16.8%増となった。4ヵ月連続の前年超えである。またその他成型用も1.3%増で、小幅ながら7月に続いての前年超えとなった。